2007年02月08日

7杯目のウイスキーオンザロックを呷り、13本目のセブンスターカスタムライトに火をつけた僕は自室に一人だった。
停滞する思考の中、自意識だけが顕在だった。僕は繰り返しそれを否定し続ける。もう随分以前から否定し続けているそれはしかし消えることは無いのだ。
いつからかそれをアルコールで薄め、煙草の煙で曇らせる事を覚えた。以来、憑かれた様にそればかりやっている。何も変わる事は無いと解りながら、何かが変わるのを待っていた。
僕は言った。
「俺は何者かになりたいし、何者かになれるはずだ」
僕は言う。
「それは夢であり、理想であり、希望であり、願望でしかないよ」
「希望が無ければ人は生きていけないぜ?」
僕もそう思う。
「でも人が生きる場所は現実しかない」
「そんな事はないさ。人は皆現実に生きているようで、それぞれの持つ希望の中に生きているじゃないか」
そうなのかもしれない。
「そうなのかもしれないね。でもそうだとしても僕にとってそれは何の解決にもならない」
「そうだろうね。そして僕にとって君が解決する事は必要でない。それが希望という事だからだ」
僕の思考はそこでまた停滞して、止むを得ず8杯目のウイスキーを呷った。僕の自意識はおぼろげに霞んで、やがて暗闇の中に消えていったけれど、その存在は確かにそこに在るのだ。その気配に怯えながら逃げるように僕は眠った。
posted by 大井 at 22:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月29日

この話はフィクションです

2007年1月29日午前1時34分13秒。
只今の瞬間よりこの小説を書き始める事を決めた。
理由はいくつかあるが、一番の理由は現在21歳の僕が残せるだけのものを形にしようと思ったからだ。果たしてどれくらいの時間がかかるのか、あるいは頓挫するかも解らないけれども、この小説が完成するまでの僕の人生をここに賭けたい。それ以外の事はおそらく現時点の僕の人生においてそれほどの意味を持たないと感じている。
そして、ここまで書いてきて早くもこの気取った文体に無理が出てきていて、その証拠に上記の中に嘘の文章がある。「僕の人生をここに賭けたい」「僕の人生においてそれほどの意味を持たない」そこまで思ってない。僕という人間が文体の勢いに呑まれて、思考とは別の事を書いてしまっているのである。
だからこの小説にはテーマ、ジャンル、文体など一切の縛りを設けない。タイトルもまだ決めていない。21歳の僕が持てる全てをこの小説にしてみたい。そういう作品が面白かった例がない事も承知で、挑んでみたいと思う。
posted by 大井 at 02:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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